秋の夜長に

もう秋って言えないほど寒くなったけど。

さすがに夜や朝方は氷点下まで冷え込むようになった。でもまだマフラー解禁はしない。3℃まではマフラー必要ない。

 

確かに、秋の夕暮れはしんみりするけど味わい深いものだな、と思った。今住んでる家の周りは建物ばかりで虫の音はほとんど聞こえてこない。実家が懐かしく思える。隣が空き地で裏に林があったので、8月半ばから虫の声がすごくよく聞こえてきてた。あれ、ずっと聴いていると心が落ち着くから好き。実家に帰りたい。

 

大学の必修で、各分野から推薦された図書を一冊選んで書評を書く、という授業がある。この間書評用の本を買うために友達と書店に行ったけど、1990年出版だからか、店頭になかった。

そのかわり、その一緒に行った友達2人と、児童書コーナーでかなりの時間語り合ってた。その時に登場した本たち、今思い返すと本当に私の考え方や興味を持つ分野に影響を与えまくってたのか、としみじみ。その中の1シリーズを文庫版で集めているが、読んでみるとやはり好みの真ん中に突き刺さってくる。小中学生の頃の私、めっちゃ趣味合うじゃん。語らいたい。

しかも、子供の頃よりも知っていること・学んだことが格段に増え、視点も変わったから今読むと感じ方が変わってるのがものすごく楽しい。主人公と同じくらいの歳だったときわからなかった表現がわかる。主人公と一緒に危険に立ち向かう気持ちだったのが、今は止めようとする周りの大人と同じ気持ちになる。エモい。エモすぎる。

すごい。読書楽しい。

 

気付いたことをもう一つ。

世の中の人、意外と本を読んでいないってこと。本っていうのは、文字の本。私は人文科学系の学部なので、私自身も、学部の友達も結構本を読む人が多い。でも、他の学部になると本をたくさん読んでる(読んでた)人の割合がぐんと減る。もちろん例外はあるけど、とにかくそれが衝撃だった。私が好きな本のタイトルを言っても知ってる人がなかなかいないし、知ってても実写映画やドラマの主演俳優の名前が先に出てくるし。そっちかよ!って何回なったかわからない。原作まで追わないなんて、そもそも内容よりも先に俳優の名前が出てくるなんて……。

とか言ってる私もわからないものはたくさんあるからそんなに人のこと言えない。

特に中高生の頃は本なんて読まなかったって言う人が多い。

逆にどんな本なら読んだことあるかって訊くと、やっぱり映像化されてて、内容も文章も分かりやすい現代の作品が圧倒的多数。有川浩とか、西尾維新とか、山田悠介とか。まあ、私も読んだし面白いから良いですけどね。実際面白いし。ちなみに山田悠介はホラーが良い。

 

本について語り始めると本当に止まらなくなる。それは本をよく読む人に共通するみたいで、少なくとも児童書コーナーで語り合ってた不審な女3人組には暗黙の了解らしい。3人とも、ライトな子供向けの占いの本から世界の名作まで、ある程度は網羅していた。赤毛のアン十五少年漂流記、宝島、少年探偵団シリーズ、ホビット、都会のトム&ソーヤ、怪談レストラン、マンガ日本の歴史、ナルニア国物語……。

懐かしすぎて涙腺切れそう。中学2年にして指輪物語を読破した時を思い出した。もう一回、と言わずに何回も読もう…。

 

とりあえず今回はこの辺で。本はいいよね。最近は史学系の本も読んで、すごく楽しい。書評は書きたくない。

あと、マンガで学ぶ日本の歴史、世界の歴史、偉人の伝記を読み漁ってたってのは歴史好き共通ではないですか?

 

 

Белочка(栗鼠)