Perfume album「PLASMA」の感想

Perfumeのアリーナツアーが折り返しに来たということで、参戦された皆さん楽しんでる様子が毎週のようにTLに流れてきて、早く行きたすぎて涙を流しています(近況)

このタイミングで何ですが、アルバムの方のPLASMAについて、ライブを見る前にこの感想を残しておかなければならない…!と焦燥感に駆られて、これを書いている次第です。

 

というか、本当は有明の前にこれ書いて出しておきたかったんですが、なんか就活とか実習とかあと他に色々ありすぎて気づいたら9月も終わりそうになって焦ってます。(怠惰説)

そもそも最初から9月いっぱいまで(大学の夏休み終わるまで)はライブ行かないって自分で決めていたのに、現在未だ就職先が決まらず(最終面接待ち)、卒論もろくに進まず、実習は無事に終わったけど諸々のストレスに対する反応(頻尿と食欲減退)が出てしまいマジでもういっぱいいっぱいの状態でやってます。ただやっぱり好きなアーティストの曲を聴いて気を奮い立たせ、ライブに行くためなら全て乗り越えるって覚悟を決めていたので、今度のPLASMA長野両日参戦が最大の生きる意味、人生です。たぶんライブ終わったら頻尿治ってます!

その人生長野公演に参戦する前に。

おそらく、というか絶対に、アルバムで聞いたのと、ライブで浴びたあとでは曲の印象が全く変わってしまうので、初見の時の気持ちをここに残して、ライブの後に見返して比べてみたいと思っています。なので、ほとんど自分の頭の中を整理するためのブログみたいな位置づけです。

それから、私はツアーのセトリを詳しく知りません。どの曲やったとか、アレがリストラされたとかそういうのは目に入ってますが、セトリ丸々は全く知らない状態なので、アルバムの曲がどこにくるのか、アルバム外の曲がどう仕事するのか、わかりません。なので、今の時点での私の考えが、事実と違うかもしれないことを頭に入れておいてもらえると嬉しいです。


1.Plasma

アルバムとツアータイトルPLASMAを背負っているこの曲は、全てを支配しているように感じる。言うなれば起動音、宇宙の始まり。

起動音といえば前アルバムFuture PopのStart-Upを連想するが、それが機械だとすればPlasmaは生命の始まり。

ブレス多めの「Plasma」という囁きが、無機物に魂を吹き込んでいる。アルバム順でリピートして、最後の曲から戻ってきたときに急に夢の中に引き摺り込まれるような感覚もある。このアルバム全てがPlasmaにかかっていると言っても過言ではなさそう。

 

2.Time Warp(v1.1)

オリジナルよりも音が派手に、華やかになった印象。俗な言い方するとイケメンになってしまいました。オリジナルの方の可愛さ・愛嬌のイメージで実質アルバムの一曲目ってどうなんだろう、と思っていたが、バージョンアップしたことで強烈な印象に変わった。これをライブ会場の音響で浴びるのがとても楽しみ。

このバージョンアップによるバフが強すぎて、この後に続く既存曲も全部v1.1なんじゃないかと思わせるくらい印象が違う。カッコいい!

 

3.ポリゴンウェイヴ(Original Mix)

TWはテンポが速く、前に進むエネルギーが強かったのに対し、ポリゴンは歩くのにちょうどいいBPM(一般的な行進曲/マーチと同じくらい)。乗りやすくてドライブでかなり気分が良くなれる。TW(v1.1)で昂った感情を一度ちょうどいいところまで落としてくれる曲だと思う。

アマプラの配信でpw2021を観たとはいえ、現地参戦するのは2020年の東京ドーム以来なので、この曲を生で体感できる日を心待ちにしていました。はやくライブで体を揺らして都会でしょって気取りたい。

 

4.再生

コロナ直前のドームツアーP Cubedの思い出補正が強すぎて、聞いた瞬間にドーム公演のあの景色が目に浮かんでくる。MVと合わせても、ベストアルバムまでのPerfumeによる集大成と新たなスタートという印象が強かったが、コロナの流行を経験してからの再生という意味でも胸が熱くなる。

あと個人的に振り付けがめちゃくちゃ好きなのでまた生で見たら号泣するかもしれない。(これ以上語るとただの懐古厨になるのでおわり)

 

5.Spinning World

揺るぎないリード曲。これだけ単曲リピートしてても1日中飽きずに聴いていられる。

イントロの「Spinning Girl, Spinning World」の無機質さが、ここまでの曲たちとは対極にあって異質な印象。一気にスピワの世界に引き込まれる。とにかく、あの長いアウトロが最高すぎてアウトロ聴くために再生しているまである。

MVではゼンマイ仕掛けのPerfumeが踊ったりお茶会したり、止まったゼンマイを巻き直したり、無機質な世界で繰り返される営みが、不気味の谷間みたいで結構怖かった。曲そのものの印象は躍動感があってドラマチック。無機質というよりは暖かさを感じる。このコントラストも素晴らしい。

 

6.マワルカガミ

シングルFlow収録バージョンとはかなり違った印象になった曲。イントロが物々しい。Aメロの歌詞「深くから浮かぶように」と関連させると、イントロ時点ではうまく浮かんで来られずにもがくことに精一杯のような、そんなイメージがある。

厳しい情勢の中で、世界中みんな苦しんできたけれど、それはPerfumeの3人と周りのスタッフの方々や中田さんも同じだったんだ、とこの曲を聴いた時に沁み込んできた。千秋楽が直前で中止になったあの日から、オンラインフェスを経ても時間が動き出さないままだった。それでもPerfumeを信じ続けてきたファンとPerfumeのつながりが、こんなに素敵な曲になって世に出てきたことが、この上なく幸せだと思える。そのくらい、世の中のいろんなことが動き出しているんだと感じる。

天候が悪くてライビュにすら行けず、やっとpw2022に行けると思ったら今度はコロナで足止めをくらい……と個人的にかなり悔しいことだらけだったので、本当に本当にPLASMAで人生始められるのが楽しみ。

Perfumeの3人が笑顔で、元気に、ステージの上で輝いていられることが、私の幸せです。Perfumeのファンでいられて本当に幸せ。

 

7.Flow

刻一刻と変化し続ける時代に生きていること、流されることも流れないことも、全てを肯定して背中を押してくれる曲。

シングルの時は印象が薄かったという声も見たような気がするが、マワルカガミの後に配置されたことで素晴らしいエンディングを体験させられているような感覚。アルバムに入ったことで一気に地位(?)が上昇したように思う。ある一つのエンディングとして、ここで終わりではなく、また次に続いていく後押しになる。

なんとなく、地に足がついていないイメージもある曲で、生きていると同時に、この世ではないどこかにいるような、ふわふわした感覚になる。今この変化が激しい時代、自分がどこにいるのかわからなくなる感覚もあって、何度聴いても物思いに耽ってしまう。

 

8.∞ループ

FlowまでがPLASMAの一つの山だとすれば、第二章の始まりはこの曲。「ハジマル」って言ってるし。

初出のポリゴンウェイヴEPではアンドロイド&とマワルカガミの印象に負けてしまっていたように思えたけれど、ここに来て地位(?)が上昇した。Flowで静かに音が去っていったあとに「ハジマル…」のイントロは衝撃的。この位置に置かれたことでポテンシャルが200%引き出された。というかこのためにこの曲を…?と思ってしまうくらい適任。ループというだけあって、曲の構造的に終着点が見えづらいのも痺れるポイント。(あと、8曲目で∞なのも面白い)

 

9.Driven' The Rain

長め。イントロのSEから最後のボーカルまで、すっきり晴れることがない、いつもどこかに雲がかかっているような曲。リリース時期的にも夕立のような印象もある。曲の後半で一瞬晴れ間が見えて、光が差してくるように明るくなるところでハッとさせられる。ずっとどんよりしているように感じるけれど、不思議と心は軽い。どんな暗い日でもポジティブに、前を向いて自分らしく、自分のペースで生きていける。本気でイライラする渋滞に引っかかっても落ち着かせてくれる。そんな曲。

 

10.ハテナビト

DTRとは対照的で、歌い出しからパッと光が差して、虹がかかっている曲。ずっと光に包まれているような感覚になる。雨と晴れ、曇り空と青空、影と光という対比で2曲の輪郭がはっきり見えてくる。スピワやDTRが一つのところに留まっているような、停滞のイメージとすれば、ハテナビトは極めて自由、空を飛んでどこにでもいけるような気持ちになる。あとなんとなく透明人間に似てませんか?レギュラー曲になってほしいです(切実)

 

11.アンドロイド&

四つ打ちの安心感…!M8〜M10が不安定なイメージだったのが、ここで居場所を定めてくれる曲。自分のことを人間だと思ってるアンドロイドが主人公ということを踏まえても、血が通っていているようで、「生」を実感する。無機質でもエネルギッシュな曲。これもライブで浴びるの楽しいだろうな〜てかケープのTikTok永遠に残ってて欲しかったな〜〜

 

12.さよならプラスティックワールド

さよなら

Perfumeがいるこの世界が、夢だったのではないか。覚めないでほしい。

PLASMAは全体的に現実のようで現実ではない、うとうとしてる時に見る夢と現実の狭間のような世界にいるようなイメージだった。この曲でその世界からは去って、別の場所に行かないといけない、そんな気持ちになる。他の曲にもあったけど情報が溢れて全てが変化し続ける社会の中で、どうやって自分を保っていくのか、後押しをしてくれる暖かい曲だと思う。エンディングその2、明るくて優しい映画の終わり。

そしてリピート再生するとそのままM1に戻って「Plasma……(ウィスパーボイス)」からもう一度夢の中に入る、という神のような構成。一生聴き続けられます。

 

最後に

PLASMAは本当にドラマチックなアルバムだと思います。

CEみたいなコンセプトをきっちり定めたアルバムも素敵だけど、いろんな曲が集まった、一見統一感に欠けるこのアルバムは、物語といろんな感情に溢れていて、ずっとそばで寄り添ってくれるような気がします。このアルバムを引っ提げてのツアー、もう半分終わっちゃいましたが、私にとってはこれからが初日です。

それも、4年ぶりの長野公演。FPツアーは長野2日目に参戦しましたが、ライブでビッグハットに行くのはそれ以来なので4年ぶり。実際はスケート観戦で何度か行ってるので実質2年弱ぶりになりますが、、それでも間が空いたのでドキドキします。予定が空いていれば埼玉も行きたかったけど卒論を捨てるわけにはいかないので諦めました。私のPLASMAは2Daysです()

Reframe2021には行ったけど、Perfumeの「ライブ」はP Cubed東京公演以来。本当に長かった…!Perfumeへの愛と尊敬の気持ちを持って、日々頑張っている自分へのご褒美として、長野両日堪能したいと思います。

あと就活も頑張ります(長野2日目の翌日が地元でめんせつ………アセアセ)

 

Б(栗鼠)