Perfumeと私 Perfume COSTUME MUSEUM


PERFUME COSTUME MUSEUM

- First Impression 

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9月15日、灘駅。目的地は芸術の館・兵庫県立美術館。この日は午後から大阪・泉佐野でスケート観戦をする予定があったため、軽く見ておこうという心づもりでいた。

灘駅からまっすぐ海側へ向かって歩く。この日はとにかく日差しが強くて暑くて、帽子を被り、サングラスと日傘を装備したマダムスタイルで参じた。

 

かっこつけたエッセイ風に書き出してみたけどぜんぜんしっくりこないので、以下はTwitter(X)と同じスタイルで失礼します。ごめんなさい。

本当にこの日は暑くて溶けるかと思いながら美術館に行きました。

山側から歩いていくと、建物の上からのぞく美カエルが真っ先に目に入ります。こんにちは〜。
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そしてその下に、本命の衣装展ポスター。入口にもこんなものが置いてあったりして、ファンがバシバシ写真を撮ってた。私も。
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ああ本当に来た……と嬉しくなりながらエントランスをくぐり、高い天井の下を歩いて階段を上がって展示室へ。ここから夢のような時間のはじまりです。

 

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全体としては、途中休部(発想と展開)を挟む全4部構成、Perfumeのメジャーデビューから現在までを追いつつ、最後にはメンバーが選んだ衣装も含む撮影可能展示もある、オタク大満足構成。2章と3章の間には、『発想と制作』という衣装のデザイン資料を含めた展示もあって、これこそ美術館で開催される醍醐味という感じでした。

既述のように、私のこの日のメインディッシュは午後からのスケート観戦(ジュニアGPシリーズ日本大会・大阪 関空アイスアリーナ)だったため、当初の予定では流れでさらっと見て………ということでした。

とても大間違いでした。

大好きなアーティストの衣装、さらっとなんて見られるわけがないんですよねーー!!!

(時間と戦いながらギリギリまで鑑賞する、その結果乗りたかった便を逃すというポンコツも発揮しましたが、それだけ展示が良かったという話です。)

第一章冒頭にメジャーデビュー曲、その前に本当のはじまりとして昨年リリースのSpinning Worldの衣装がどーんとあったのはかなり度肝を抜かれました。

ロング丈ではっきりした色の衣装を置くことで、一気に展示の世界に入り込める仕様。その後の展開も含め、見てる人が没入できるような工夫が凝らしてあって最高でした。 

全体の構成の印象としては、1.企画者のPerfumeへの止め処無い愛、2.鑑賞者との距離、3.ライブ感の3つがありました。

1つ目は、これはもう火を見るより明らかだと思いますが、各章のパネル、展示資料についたキャプション、突如現れるカンヌ会場、リリース/上演当時を思い出させるディスプレイ、そしてメンバーの思い。全てから愛が溢れていてこんな空間に私がいるってそれだけで幸せだ……と目を閉じて空気を吸い込みました。展示を見てください。

2つ目の鑑賞者との距離については、多少遮るものがあるのでは、という気持ちでいたので、あまりにも衣装たちとの距離が近くて驚きました。

これは後日コレクション展を見たときにも思ったことで、本当にその辺にモノが置いてある(ように見える)し、絵画の前にテープも張ってなかったりするんです。

作品を間近で見つめて、展示によっては触れられるものもあり、感覚器官すべてを刺激されました。例に漏れず企画展も作品との距離が近く、まるで目の前にPerfumeがいるような、ライブ会場にいるような、PerfumeのMVの中に入り込んだような、そんな感覚に陥る瞬間もありました。

3つ目のライブ感。これは先程の「作品との距離感」もあるけれど、兵庫県立美術館の建物の構造が大きく作用していたように思います。

この館、天井が高い。広い。空間の広がりと高さを活かした展示は、ライブ会場でのアリーナからの目線に近いように思います。

特に第3章はその傾向が強かったし、このレイアウトは神戸でしか見られない可能性が高いような気がします。写真を撮れないのが残念でならない。何よりカンヌのコーナーは本物のライブ会場ですね。最高。(でもこの日はなぜかプロジェクションマッピングの映像が衣装より上にずれていたので消化不良でした)

 

この日は後ろの予定もあり「展示の全貌を知る」以上のことを考える余裕がなかったため、本当にサラサラと観て4章で写真を一通り撮ったあとにグッズを爆買いして終了、ということになります。

本気を出せば1日中居座れるくらいには濃い展示でした。


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ついでに、次の予定までの間に、館内で唯一無料で観られる展示である『ANDO MUSEUM』を観覧し、兵庫県立美術館の設計者・安藤忠雄の世界を知ることもできました。

 

閑話

10月30日のホールトゥワー兵庫公演の次の日に衣装展に行き、9月に訪れたとき感じたこと+その間考えていたのことの答え合わせをする、というつもりで神戸に行ったのですが。

なんと、30日トゥワー神戸で、最前を引き当ててしまい、魂抜けるかと思いました。いや、抜けてたと思います。終演してから声かけられるまで放心してました。仕事頑張ってきてよかった、辛いこともあったけどこの日のために生きてきてよかった、Perfumeと出会えてよかった、そんなことを考えながらずっと爆踊りしていました。

この公演で衣装を間近に見られたこともあり、衣装展での感じ方もかなり解像度が高くなったと自分の中では思っています。

公演の衣装の詳細は、まだオーラス迎えてないので何も言えないけど、きっと皆が思う“Perfumeらしさ”って、こういうことなんだろうな、と実感できた日にもなったと思います。今までを踏襲しながら、現在のPerfumeに合わせていく、というのはきっとこれからも変わらずにいてくれるところ、Perfumeの変化を受け入れていくところでもあるのでしょう。

そして私はおそらく今年分の運を全て使い果たしたため、カウコンは天井席でも文句言えません。それでも全然いいです。Perfumeと同じ空間にいられるならなんでもいいです……。


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- Reunion 

前日の余韻を引きずりながら、灘駅からのそのそ歩いて美カエルに会いに行く。偶然なのかなんなのか、この日もめちゃくちゃ天気良くて暑かった。私もしかして晴れ女なのかも……と思うくらい。

兵庫県美ではまず最初に、前回見られなかったコレクション展を見るという任務がありました。衣装展を先に見ても良かったけど、また時間なくなると嫌だな〜と思って。帰りの時間がかなりきつかったので、この判断は非常に正しかったです。

今回の着眼点としては、前回同様、展示の構成に注目しつつ、前回は出来なかった衣装そのものについても考えていく、という大きく2つのポイントがあります。ここからはちょっと真面目です。LET'S GO~~~~~

 

1 展示の構成について

これはほとんど前回の復習のような形ですが、やはり空間の使い方というのが最も注目した点です。

第4章の展示室がわかりやすいのですが、広くて天井が高い、ライブ衣装という立体物の展示にはもってこいの空間でした。

ステージの上にいるPerfumeを、アリーナ最前から見つめている観客の視点。セットリストに合わせて変化するステージセットのように移り変わる展示。MV衣装が多い1,2章は「場面の切り替え」としてそれぞれの作品間の間が広く、背景付きのものもありました。

これは、ライブ会場というよりかはMVの世界を間近から覗き込んでいるような、または入り込んでしまったような気分になります。それぞれに合わせたMVが流れているのも印象的でした。

特に美術館で開催されたことで意味を持った展示としては、Sweet RefrainのMV衣装ではないでしょうか。MVの撮影場所が美術館であったこと、展示物のように配置されたPerfumeの映像を想起させる、素晴らしいレイアウトでした。

 

展示を考えた人の気合の入り方が違う!と感じた部分は、第2章終盤、Cling ClingとPick Me Upの衣装だけが展示された空間と、第3章です。

第2章終盤は、照明が暗くなり、展示室はそれまでよりかなり狭い空間。展示室の構造が生んだ偶然なのか、それとも企画者の思い入れなのかはわかりませんが、この場は確実に「MVの世界に迷い込んだ」と錯覚させる作用がありました。

Pick Me Upの衣装は衣装展の中で唯一、展示ケースの中に展示されており、MVやCDジャケットを彷彿とさせます。中心に据えられたCling Clingの衣装と展示台、廊下から差し込む光、カーテンの向こう側から漏れ聞こえるカンヌのSpending all my time……。異質な、夢のような空間であったと言えます。

 

第3章は、私が一番衝撃を受けた場所。一つの空間で完結しながら、今までよりもずっと高い密度でPerfumeの変化と不変を感じられる、そしてPerfumeの世界を覗き込める展示です。

『発想と制作』の展示室とは低めの壁で仕切られており、繋がっているかのように思いますが、一歩足を踏み入れただけで全く違う世界に飛んできたかのように思われます。

まず最初に目に入るのは、中央に丸く高さを変えながら並べられた、FLASH以降のMV衣装たちとFUTURE-EXPERIENCE Vol.1の衣装。特にFLASHPerfumeの転換点と位置付けられ、絶対にFLASHを見ないと次に進めなくなるような導線が作られていたように思います。中心には高い天井から下げられた白いカーテンで、特定の衣装を観ているときに他の衣装が目に入らないようにゆるやかに遮られていました。

この章で私が釘付けになったのは、Reframeの衣装たち。入口から向かって右側の隅に設置され、2つのReframe以上が上下に並べられていました。後ろには天井からキラキラ光るカーテンが下げられ、隣の展示室との仕切になっている壁にも、キラキラと光る壁紙が貼り付けられており、淡い虹色の光に包まれた幻想的な空間になっていました。今ここで、VOICEを流したい……という衝動に駆られるくらい輝いていました。本当にあの空間だけ切り取って、ミニチュアで持って帰りたいくらいです。

また、COSMIC EXPLORERのジャケット衣装は、トルソーではなく青色の台紙の上に平置きされているような平面的な展示で、ここに作品へのリスペクトを感じました。

 

最後に、あまり細かく見ることができなかった部分ではありますが、照明についても少し。

ステージの上で着る衣装なだけあって、照明は一部を除いてかなり明るかったイメージがあります。Spring of Lifeの光る衣装や、プロジェクションマッピングなどは演出に応じた明るさになっていましたが。

特にこだわりを感じたのは、第4章で展示されていたJPNツアーのシルバー衣装。とにかくキラキラ、というかギラギラ輝いていたこの衣装、すこし視線を上に向けると展示室のライトがピンポイントでバッチリ当てられていました。

↓これがそう。
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↓そしてこれが反対側


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他をしっかり見ていないのでアレですが、明らかにここだけ照度が高いなと思いました。これによって、ステージの上にいるみたいにギラギラ輝いていました。素晴らしい。

他の衣装についても、その衣装が一番輝いて見える照度と光の当て方を追求されたのではないかと思います。

展示において照明というのは、鑑賞者の目にどんなふうに映るのか、影は、ガラスへの映り込みは、色は、と気にすることが多くかなり重要なんですが、今回は衣装ですので。ピッカピカでした。ステージの上で輝く衣装、MVのコンセプトを表現する衣装、それぞれに合わせた照明に、リスペクトの魂がありました。

 

2 衣装そのものについて

ここまで展示の構成についてしか語っていません。なんのために衣装展観に行ったのかわからなくなりますね。一番の主役、衣装についてもつらつらと感想を書いていきたいと思います。すべてを取り上げなくてもとんでもない文量になってしまったため、全部には触れられていません。ご承知おきください。

 

第1章 近未来型の挑戦者

私は、第1章全体的にこの時代のPerfumeをリアルタイムで知りません。本格的にファンになったのはJPNよりすこし後のことです。なぜなら、それまで自宅にテレビがなかったので!

なので、ほとんどはファンになる過程で過去作を見漁っていたときに見たものが多いです。ライブ映像も、MVも、ほぼすべて後追いで知っていったものたちでした。

それでも3人への気持ちの大きさは負けないくらいあると思いますが、ブレイクするまで、ブレイクしてから初めて東京ドームに立つまで、のPerfumeを知らなかったことは悔しい思いになります。

そんな思い出(?)のある衣装たち、特にお気に入りはレーザービームと不自然なガールとシークレットシークレットです。明らかに戦闘服らしいものが好きなんです。特に不自然なガールの衣装は、MVでは光沢のある厚めの生地を使っているように見えましたが、実際は何枚ものチュールを重ねていたというのが衝撃でした。

既製品をアレンジした衣装にしても、売れていくと共にだんだんブランドのグレードが上がっているのがわかってしまい、「本当に……良かったね……」と親戚のおばさんテンションになってしまいました。

時代とともに変わる衣装、それでも変わっていくスタイルの中に決して変わらないPerfumeの基本の形があり、それが1つの芯になってずっとあるということが実感できました。

 

第2章 止まらない進化

第2章冒頭には、かの有名なSpring of Lifeの光る衣装が据えられて、流れる曲に合わせてリズミカルに光っていました。背中から高い天井につながれたコード、照明も他より少し照度を落としていて、まるでMVの中に入り込んだような気分。同時に、間近に光る衣装を観察する夢が叶う空間でもありました。

この先にある衣装は、Perfumeが世界へ飛び出して行ったその時の空気を纏って展示室に立っていました。

この頃のデザインは、戦闘服のような、個人的な感覚で言い表すとプリキュアに近い、そんな印象です。3人とも丈が短くて、肩周りが角張ったデザイン、またはいくつものプリーツやフリルを重ねて重厚感を出しているものが多いように思います。(フリルを重ねた袖や襟元は、Future Popにも繋がっているのでは、、と思ったりしてます。)

宇宙服がモチーフのMagic of Love、制服をイメージしたSpending all my time、探偵の未来のミュージアム、などなど、映画や漫画のようなコンセプトの衣装を立体に落とし込み、Perfumeが着たときに世界を作り出してしまう力を、感じました。

この頃の“Perfumeっぽい”シルエットといえば、スカート/パンツの丈は短め、上半身はかっちりしたシルエットを思い浮かべるのですが、それを外してきたSweet Refrainは映像や写真で見ても、生でみても大好きな衣装です。

そもそもこの曲のアートワーク全て大好きなので、めちゃくちゃ嬉しい!!!!という気持ち。黒を基調としたアシンメトリーなデザイン、ついでにこのときのPerfumeのメイクもすきなんですが、今までにないシックな衣装でいつまでも眺めていられます。ずっと眺めてました。

第2章終盤の空間についてはさっきも触れましたが、衣装も素晴らしいのでまだ語らせてください。

Pick Me Upの衣装、立体的なスカートは、MVでしか見られず、テレビ出演のときは似たデザインだけど立体的ではないものに付け替えていた……という記憶があります。2023年に再制作したということなので、おそらくMVのためだけに作られたものということになりますね。衣装展を開催していただきありがとうございます。

踊り子Cling Cling、キャプションにも「踊れるか踊れないかギリギリのラインを攻めた(要約)」とありましたが、とにかく重そう!というのが第一印象。装飾が多いし、スカートにはレースが重ねられているし、キラキラしてるし。

ああ、このスカートを「つまむ裾にもつんつんつん」でつまむところめちゃくちゃ好きだ……とか、そういうことばっかり考えてました。ていうかこのコーナーは展示全体の雰囲気とレイアウトのことばっかり考えてたので、観察したとはいえあんまり覚えてることが多くないです。でも本当に良い衣装です。

 

第3章  「未来」を超えて

先程、この章については思いをぶちまけたところですが、別の視点からまたぶちまけようと思います。

印象的なFLASHの衣装から始まる第3章、ここからさらにPerfumeの衣装が洗練され、「魅せる」ことと「踊る」ことの融合が進んでいきます。

FLASHの推しポイントは、袖の手首のところに、お揃いのブレスレットがはめてあったこと。あとゴールドのアクセサリーでアクセントとしているのもぐっときます。

カンフーのイメージで、MVもごくシンプル、初めて膝丈の衣装、すべてがそれまでからすこし外れて、それでもPerfumeらしさを失っていない、傑作です。

MV好きすぎてめちゃくちゃ見てるし、今ダンスプラクティス動画を出していただいてもいいんですよ(ダンプラおばさん)……となる曲。なによりシルエットが3人ほぼ同じだけど動くとさり気なく違うのがわかる、というくらいの差異も気が利いていてすごく良いです。

TOKYO GIRL、圧巻。色の組み合わせも補色なので目につきやすいし、デザインも大胆で本当に素晴らしい衣装だと思います。補色とは言っても、2色とも青味が強いので馴染んでます。さすがにエレベーターガール、上品です。あと、お帽子もひっそりと展示されているの可愛かったです。あとから付け足したみたいな趣がありました。

そしてReframe。私は2019の方がより好きだったりするのですが、やはりプリーツや布の動きが繊細で、光も取り込み、加えて全体のシルエットが熱帯魚のベタのようなところが好きポイントです。背中のデザインもすんごいので、覗き込んでまじまじと観てしまいました。

Future Popについては、襟から肩周りのデザインは3人とも全く同じであり、スカートはシンメトリーなのちゆか、アシンメトリーなあ~ちゃん、としてメリハリがある衣装だと思います。好きです。

この章でも、Perfumeの衣装としての譲れないデザインの芯みたいなものをひしひしと感じました。それを思いがけない方面に発展させたのが、ポリゴンウェイヴの衣装だと思います。

正直なことをいうと、私はポリゴンウェイヴの衣装を当初あまり良いと思ってませんでした。まじで。しかし、実際にPerfumeがこの衣装で踊っているのをみたり、生で見てみると、立体感や骨組みが作り出す躍動感とデジタル感を見て取ることができ、良い衣装だ……と今は思っています。

生で見ると印象が変わるっていうのは、確実にライティングの作用があるし、写真だとレタッチしてあるのでそりゃそうだろって感じですよね。そうなんですけど。やっぱり生で見ないとわからないことあるんだよね〜って思いました。

 

第4章 ステージに立つの

みんな大好き4章!!最後に広い展示室にありったけの衣装展示して、メンバーセレクトも入れて、撮影可能にしてくれて本当にありがとうございます。

もちろんめちゃくちゃ写真撮りました。語彙力がそろそろ尽きてきたので、撮った写真全部放出していきます。


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ワールドツアーの衣装、これ本当にかわいいですね。第4章の展示室に入ってすぐ目に入る位置にあるから余計にずっと見てしまった。


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そして背中合わせになっているアミュフェス2018。WT3もアミュフェス2018もTakedaさんのデザインですが、全体的なシルエットや線の動きが曲線重視でかわいい………!大きめのフリルもプリキュアみたいで可愛すぎますね!!


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メンバーセレクトコーナーは、「わかるぅ………わかる……私もだいすき…………」となりながら観るところだったので細かい感想とかないです。pwのミラーボール衣装本当に素晴らしいですね、輝きまくっていました。

そしてMTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN 2012の着物風衣装、トルソーの腕を上げてくれてありがとうございます、帯締が美しいですね………。

 


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このぐるんぐるんの青い衣装、ライブ衣装の中でも1,2を争うくらいには好きです。テキスタイルも凝ってるし、ワインレッドの切り返しが素敵。あと、腰の切り返し部分、特にのっちとかしゆかの衣装がわかりやすいのですが、TOKYO GIRLや他

にも似たようなパターンが見られるので、こういうところで共通点が見つかるのは嬉しいですね。デザイナーの中にある「Perfumeらしさ」というのが垣間見えるようです。
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4章の展示室は、「ああ、これ好きだった」「これライブで見た、Perfumeも好きなんだね」という思いが溢れかえっていて、あまりにも幸せな空間でした。

背中も見れるのは本当にありがたいです。
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結局のところ、ファンもPerfumeもスタッフもみんなPerfumeのことが大好きなんですよね。

 

- Finale 

何度行っても新しい発見がある、そして何度でもPerfumeのことが大好きになる、そんな展示でした。

最後の方だいぶ語彙を使い切ってしまって雑になったような気がしますが。

ここに書いたのは私が感じた100%というわけでなく、言語化できなかった部分もたくさんたくさんあります。それは現地に行って、観ないとわからない部分ということでしょう。そういうことです。

私は大学生の時、学芸員の資格を取るべく勉強していましたが、そもそも以前から博物館・美術館に行くのがめちゃくちゃ好きな人でした。小さな館でも大きなところでも、展示の魅力を見つけるのが楽しいんです。なので、Perfumeの衣装展が美術館で開催されると発表された当初、嬉しくて嬉しくて仕方なかったのを覚えています。

兵庫県立美術館は、建物それだけでも見て、感じる価値のあるところだったし、展示も愛に溢れている。正直2回じゃ足りないくらいです。

兵庫県美でしか見られない展示方法、表現の仕方をたくさん見られたことで、またいつか、別の展示も観に来たいと思ったりしました。

全国巡回する予定があるとのことで、それも行けるところは全部行くつもりでいます。兵庫県美でしか見られなかったものがたくさんあったと同時に、それぞれの場所で、そこでしか見られないPerfume COSTUME MUSEUMが生まれていくことが、とても楽しみです。


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Perfume album「PLASMA」の感想

Perfumeのアリーナツアーが折り返しに来たということで、参戦された皆さん楽しんでる様子が毎週のようにTLに流れてきて、早く行きたすぎて涙を流しています(近況)

このタイミングで何ですが、アルバムの方のPLASMAについて、ライブを見る前にこの感想を残しておかなければならない…!と焦燥感に駆られて、これを書いている次第です。

 

というか、本当は有明の前にこれ書いて出しておきたかったんですが、なんか就活とか実習とかあと他に色々ありすぎて気づいたら9月も終わりそうになって焦ってます。(怠惰説)

そもそも最初から9月いっぱいまで(大学の夏休み終わるまで)はライブ行かないって自分で決めていたのに、現在未だ就職先が決まらず(最終面接待ち)、卒論もろくに進まず、実習は無事に終わったけど諸々のストレスに対する反応(頻尿と食欲減退)が出てしまいマジでもういっぱいいっぱいの状態でやってます。ただやっぱり好きなアーティストの曲を聴いて気を奮い立たせ、ライブに行くためなら全て乗り越えるって覚悟を決めていたので、今度のPLASMA長野両日参戦が最大の生きる意味、人生です。たぶんライブ終わったら頻尿治ってます!

その人生長野公演に参戦する前に。

おそらく、というか絶対に、アルバムで聞いたのと、ライブで浴びたあとでは曲の印象が全く変わってしまうので、初見の時の気持ちをここに残して、ライブの後に見返して比べてみたいと思っています。なので、ほとんど自分の頭の中を整理するためのブログみたいな位置づけです。

それから、私はツアーのセトリを詳しく知りません。どの曲やったとか、アレがリストラされたとかそういうのは目に入ってますが、セトリ丸々は全く知らない状態なので、アルバムの曲がどこにくるのか、アルバム外の曲がどう仕事するのか、わかりません。なので、今の時点での私の考えが、事実と違うかもしれないことを頭に入れておいてもらえると嬉しいです。


1.Plasma

アルバムとツアータイトルPLASMAを背負っているこの曲は、全てを支配しているように感じる。言うなれば起動音、宇宙の始まり。

起動音といえば前アルバムFuture PopのStart-Upを連想するが、それが機械だとすればPlasmaは生命の始まり。

ブレス多めの「Plasma」という囁きが、無機物に魂を吹き込んでいる。アルバム順でリピートして、最後の曲から戻ってきたときに急に夢の中に引き摺り込まれるような感覚もある。このアルバム全てがPlasmaにかかっていると言っても過言ではなさそう。

 

2.Time Warp(v1.1)

オリジナルよりも音が派手に、華やかになった印象。俗な言い方するとイケメンになってしまいました。オリジナルの方の可愛さ・愛嬌のイメージで実質アルバムの一曲目ってどうなんだろう、と思っていたが、バージョンアップしたことで強烈な印象に変わった。これをライブ会場の音響で浴びるのがとても楽しみ。

このバージョンアップによるバフが強すぎて、この後に続く既存曲も全部v1.1なんじゃないかと思わせるくらい印象が違う。カッコいい!

 

3.ポリゴンウェイヴ(Original Mix)

TWはテンポが速く、前に進むエネルギーが強かったのに対し、ポリゴンは歩くのにちょうどいいBPM(一般的な行進曲/マーチと同じくらい)。乗りやすくてドライブでかなり気分が良くなれる。TW(v1.1)で昂った感情を一度ちょうどいいところまで落としてくれる曲だと思う。

アマプラの配信でpw2021を観たとはいえ、現地参戦するのは2020年の東京ドーム以来なので、この曲を生で体感できる日を心待ちにしていました。はやくライブで体を揺らして都会でしょって気取りたい。

 

4.再生

コロナ直前のドームツアーP Cubedの思い出補正が強すぎて、聞いた瞬間にドーム公演のあの景色が目に浮かんでくる。MVと合わせても、ベストアルバムまでのPerfumeによる集大成と新たなスタートという印象が強かったが、コロナの流行を経験してからの再生という意味でも胸が熱くなる。

あと個人的に振り付けがめちゃくちゃ好きなのでまた生で見たら号泣するかもしれない。(これ以上語るとただの懐古厨になるのでおわり)

 

5.Spinning World

揺るぎないリード曲。これだけ単曲リピートしてても1日中飽きずに聴いていられる。

イントロの「Spinning Girl, Spinning World」の無機質さが、ここまでの曲たちとは対極にあって異質な印象。一気にスピワの世界に引き込まれる。とにかく、あの長いアウトロが最高すぎてアウトロ聴くために再生しているまである。

MVではゼンマイ仕掛けのPerfumeが踊ったりお茶会したり、止まったゼンマイを巻き直したり、無機質な世界で繰り返される営みが、不気味の谷間みたいで結構怖かった。曲そのものの印象は躍動感があってドラマチック。無機質というよりは暖かさを感じる。このコントラストも素晴らしい。

 

6.マワルカガミ

シングルFlow収録バージョンとはかなり違った印象になった曲。イントロが物々しい。Aメロの歌詞「深くから浮かぶように」と関連させると、イントロ時点ではうまく浮かんで来られずにもがくことに精一杯のような、そんなイメージがある。

厳しい情勢の中で、世界中みんな苦しんできたけれど、それはPerfumeの3人と周りのスタッフの方々や中田さんも同じだったんだ、とこの曲を聴いた時に沁み込んできた。千秋楽が直前で中止になったあの日から、オンラインフェスを経ても時間が動き出さないままだった。それでもPerfumeを信じ続けてきたファンとPerfumeのつながりが、こんなに素敵な曲になって世に出てきたことが、この上なく幸せだと思える。そのくらい、世の中のいろんなことが動き出しているんだと感じる。

天候が悪くてライビュにすら行けず、やっとpw2022に行けると思ったら今度はコロナで足止めをくらい……と個人的にかなり悔しいことだらけだったので、本当に本当にPLASMAで人生始められるのが楽しみ。

Perfumeの3人が笑顔で、元気に、ステージの上で輝いていられることが、私の幸せです。Perfumeのファンでいられて本当に幸せ。

 

7.Flow

刻一刻と変化し続ける時代に生きていること、流されることも流れないことも、全てを肯定して背中を押してくれる曲。

シングルの時は印象が薄かったという声も見たような気がするが、マワルカガミの後に配置されたことで素晴らしいエンディングを体験させられているような感覚。アルバムに入ったことで一気に地位(?)が上昇したように思う。ある一つのエンディングとして、ここで終わりではなく、また次に続いていく後押しになる。

なんとなく、地に足がついていないイメージもある曲で、生きていると同時に、この世ではないどこかにいるような、ふわふわした感覚になる。今この変化が激しい時代、自分がどこにいるのかわからなくなる感覚もあって、何度聴いても物思いに耽ってしまう。

 

8.∞ループ

FlowまでがPLASMAの一つの山だとすれば、第二章の始まりはこの曲。「ハジマル」って言ってるし。

初出のポリゴンウェイヴEPではアンドロイド&とマワルカガミの印象に負けてしまっていたように思えたけれど、ここに来て地位(?)が上昇した。Flowで静かに音が去っていったあとに「ハジマル…」のイントロは衝撃的。この位置に置かれたことでポテンシャルが200%引き出された。というかこのためにこの曲を…?と思ってしまうくらい適任。ループというだけあって、曲の構造的に終着点が見えづらいのも痺れるポイント。(あと、8曲目で∞なのも面白い)

 

9.Driven' The Rain

長め。イントロのSEから最後のボーカルまで、すっきり晴れることがない、いつもどこかに雲がかかっているような曲。リリース時期的にも夕立のような印象もある。曲の後半で一瞬晴れ間が見えて、光が差してくるように明るくなるところでハッとさせられる。ずっとどんよりしているように感じるけれど、不思議と心は軽い。どんな暗い日でもポジティブに、前を向いて自分らしく、自分のペースで生きていける。本気でイライラする渋滞に引っかかっても落ち着かせてくれる。そんな曲。

 

10.ハテナビト

DTRとは対照的で、歌い出しからパッと光が差して、虹がかかっている曲。ずっと光に包まれているような感覚になる。雨と晴れ、曇り空と青空、影と光という対比で2曲の輪郭がはっきり見えてくる。スピワやDTRが一つのところに留まっているような、停滞のイメージとすれば、ハテナビトは極めて自由、空を飛んでどこにでもいけるような気持ちになる。あとなんとなく透明人間に似てませんか?レギュラー曲になってほしいです(切実)

 

11.アンドロイド&

四つ打ちの安心感…!M8〜M10が不安定なイメージだったのが、ここで居場所を定めてくれる曲。自分のことを人間だと思ってるアンドロイドが主人公ということを踏まえても、血が通っていているようで、「生」を実感する。無機質でもエネルギッシュな曲。これもライブで浴びるの楽しいだろうな〜てかケープのTikTok永遠に残ってて欲しかったな〜〜

 

12.さよならプラスティックワールド

さよなら

Perfumeがいるこの世界が、夢だったのではないか。覚めないでほしい。

PLASMAは全体的に現実のようで現実ではない、うとうとしてる時に見る夢と現実の狭間のような世界にいるようなイメージだった。この曲でその世界からは去って、別の場所に行かないといけない、そんな気持ちになる。他の曲にもあったけど情報が溢れて全てが変化し続ける社会の中で、どうやって自分を保っていくのか、後押しをしてくれる暖かい曲だと思う。エンディングその2、明るくて優しい映画の終わり。

そしてリピート再生するとそのままM1に戻って「Plasma……(ウィスパーボイス)」からもう一度夢の中に入る、という神のような構成。一生聴き続けられます。

 

最後に

PLASMAは本当にドラマチックなアルバムだと思います。

CEみたいなコンセプトをきっちり定めたアルバムも素敵だけど、いろんな曲が集まった、一見統一感に欠けるこのアルバムは、物語といろんな感情に溢れていて、ずっとそばで寄り添ってくれるような気がします。このアルバムを引っ提げてのツアー、もう半分終わっちゃいましたが、私にとってはこれからが初日です。

それも、4年ぶりの長野公演。FPツアーは長野2日目に参戦しましたが、ライブでビッグハットに行くのはそれ以来なので4年ぶり。実際はスケート観戦で何度か行ってるので実質2年弱ぶりになりますが、、それでも間が空いたのでドキドキします。予定が空いていれば埼玉も行きたかったけど卒論を捨てるわけにはいかないので諦めました。私のPLASMAは2Daysです()

Reframe2021には行ったけど、Perfumeの「ライブ」はP Cubed東京公演以来。本当に長かった…!Perfumeへの愛と尊敬の気持ちを持って、日々頑張っている自分へのご褒美として、長野両日堪能したいと思います。

あと就活も頑張ります(長野2日目の翌日が地元でめんせつ………アセアセ)

 

Б(栗鼠)

上半期が終わる。そしてシーズンも終わる⛸

久しぶりの新規投稿です

やる気が出たのでやる気があるうちに書きました。

過去の投稿見たら文体がキモくて下げようかと思ったけど勿体無い気持ちもあるので我慢してあげてあります。今後は文体これでいきます。すみません。

北京オリンピックのシーズンが終わって、いよいよ来週末には新シーズンになるわけですが、そういえば2021-2022シーズンの好きな演技とかまとめておきたいな〜って思ったのでまとめます。本当に個人的な感情で3選。大変苦労して絞りました。(本当は時間がなかったので少なくしただけ)

オリンピックのシーズンだったこともあって、バリエーション豊かで高密度、よく練られたプログラムが多くて、観ていて本当に楽しかったです。

長くなりますが、ぜひご覧いただけると嬉しいです。

 

動画URL付き!ぜひ観てね

1.女子シングル アレクサンドラ・トゥルソワ(RUS)

フリースケーティング:映画『クルエラ』より

銀メダリスト、そして私の推し。

『クルエラ』が似合いすぎる。本当にかっこいい。こういう殺意が高いタイプのプログラム滑らせたらもう誰も勝てない。気迫が違う。

シニアデビューしてからずっと世界選手権とかヨーロッパ選手権といった最高ランクの国際大会や全ロシア選手権で優勝を逃し続けていて、北京にかける思いも相当切実なものだったと思います。(オタクも切実)

男子でもネイサンしかやらないような鬼の構成を、根性で滑りきった感じがします。危ないジャンプもあったけど全て降りました。たぶん北京は燃えたはずです。私は燃えました🔥

優勝を狙っていただけに、全ての結果が出たあと、悔しさを爆発させて泣きながら話す姿も忘れられないです。(表彰式後の会見では冷静に応答していたので心配しなくても大丈夫だね…ってなりました)

推しフィルターかかってるからよく見えるのかもしれないですが、間違いなく良プログラムだと思います。

女子では彼女しかできないジャンプ構成と、そのほかの要素の配置、音楽に合わせた演技、全てが唯一無二のものだと思っています。この構成を全て決めることで完成するプログラムです。気迫に燃やされてください!

 

2.ペア 三浦璃久/木原龍一組 (JPN)

ショートプログラム:ハレルヤ

間違いなく、今季最も素晴らしいペアだと断言できます。

前季から継続のプログラムで、さらにクオリティを上げてオンピック、世界選手権で素晴らしい演技を見せてくれました。

実質的に今の日本のペアはこの1組だけで、世間的にも知名度が低くてたくさんの重圧と期待があったと思われます。

オリンピックで団体メダルに貢献、そして世界選手権で日本ペア史上初のメダルを獲得した演技を、見てください。

フリーもショートも本当に大好きなんですが、強いてあげるなら…!ショート……!ハレルヤ…!!!!幸せ……!!!!!

見どころはツイストリフトとスロージャンプです。そしてフリーも見てください。そしてペアが広まるといいな…!!!来季も楽しみで仕方ない選手達です。

 

3.女子シングル アナスタシア・グバノワ(GEO)

ショートプログラム:Une vie d'amour

誰?って思っただろ

ジョージアの星です。(私がそう呼んでる)

ジュニアの頃ロシア代表で国際大会に出ていて、最近国籍を変更してジョージア代表として舞い戻ってきたお方です。

群雄割拠のロシアでは埋もれてしまっていた才能が、オリンピックで、世界選手権で花開きました…。感涙。移籍前は調子を崩していたジャンプも完璧に、そしてなにより持ち味の情緒的な音楽表現と絶品ステップが全て堪能できるプログラムとなっております。みなさん、覚えてください。ジョージアの星です。

 

マジで他にもいっぱい良い演技がたくさんあったので…書けないの悔しいですが………

オリンピックチャンネルとかISUチャンネルにジオブロックされてないやつはアーカイブあるしなんならオタクがあげてるのもいっぱいあるのでとりあえず羽生くんの演技とかでも見てみてください(早口)

 

無駄口

ここは飛ばしてもいい話♪

ロシアの選手好きにとってシーズン終盤は地獄のような日々だった上に、国際情勢も最悪になってしまって、オタクとしてはかなり不満な来シーズン幕開けとなりそうですが、それはそれ、これはこれ。

競技そのもののファンでもあるので、好きな選手が国際大会に出られなくても全選手応援する気持ちです。これは毎年変わらず。

(これ言っていいのかわからないけど)言ってしまえば、ロシアがいない今日本の選手にとってはかなりチャンスだし、日本以外のアジア、特に韓国女子は最近勢いがあるのでそういった面ではかなり楽しみなシーズンではあります。オリンピック終わったからルールも大幅に変わったし、ある意味では昨季より話題性低いので、落ち着いて観られそうです。

そのかわり女子シングルにおける点数のインフレは今までほど起こらないと思うで、ギャンブル性(ギャンブル性)に欠けます。これが一番つまらん(言うた)

ロシア国内でもたくさん試合が開催される予定なのでそれも並行して観ます。忙しくなりそう。

私がロシアの選手を好きな理由を言語化するのは難しい(演技を見てもらうのが早い)けど、ない語彙を捻り出していうならば「システマチック、基礎力、安定感」といったところでしょうか……。やはり国によってかなりメソッドが違うのでスタイルもある程度傾向があるようです。で、観戦する側にも好みはあるというわけで……。これ以上は本題から逸れるしケツが死ぬほど長くなるのでやめます。気が向いたら書くかもしれない。

 

おわりに

長くなりましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。みなさんがスケートについてどれほど知っているか、私にはわからないのですが、なるべく誰でも楽しんでいただけるようにしたつもりです。選手の数だけ演技があるし、同じ選手でも全く同じ演技をすることがないのが観ていて楽しいポイント、そして最大の魅力だと思っています。

(スケート未経験なので無知ですが、それなりの年数見てきているので無知に毛が生えた程度には知識あると自負しています。間違っていたらごめんなさい。)

ぜひ、2022-2023シーズンも、オリンピックの時のような関心を向けていただけると、身勝手ながらいちファンとしてとても嬉しいです。

 

Б(栗鼠)

趣味一覧

趣味が雑多すぎて困る、どこに書けばいいか悩んだ結果の、整理するためのブログです。随時更新します。

アニメゲーム関連は、一部を除いて特にTwitterでよく呟くもの、現在進行形でプレイしているものを書いてあります。

【2023.11 追記】気づいたら最後の更新から1年以上経ってました。怠惰。

 

(最終更新 2023.11.9)

アーティストやその他個人(敬称略)

最近はもうPerfumeとOWVの二強みたいな感じですが、主に好きな方々を並べております。順不同です。(グループ名のあとの個人名は推しメンバー、敬称略)

  • Perfume (P.T.A.会員) / 2010〜
  • WEAVER / 2017〜  2023年3月を以て、解散となりました。それでも永遠にファンです。
  • SHE’S / 2018〜
  • ユアネス / 2019〜
  • BAND-MAID / 2018〜
  • JO1  / 2021〜 (ゆる推し) 最近大平祥生推しかもしれないと思い始めてる
  • OWV  / 2021〜 (FC会員)箱寄りの佐野文哉
  • SEVENTEEN / 2021〜 スングァン
  • aespa / 2021〜 ジゼル
  • OCTPATH / 2021(2022)〜 (FC会員) 小堀柊
  • TO1 / 2022〜 チャン、ジス ←嫌な予感がしているグループ
  • EVNNE / 2023〜 ハンビン、イ・ジョンヒョン

 

アニメ・ゲーム・声優さん関連作品等

  • ヒプノシスマイク (FC会員→もう抜けた) -ヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREW (CDドラマパート全編、アニメ、ゲーム履修済 / コミカライズ未履修) / 2018〜 最近ゆる追い
  • バンドリ (曲のみ、ゲーム履修済いまはやってない) -Pastel*Pallets / 2017〜
  • ツイステッドワンダーランド (最近離れ気味) / 2020〜
  • あんさんぶるスターズ!!-UNDEAD、紅月 / 2020〜
  • 刀剣乱舞(ゲームのみ) / 2019〜
  • エリオスライジングヒーローズ / 2020〜
  • メルクストーリア / 2017〜
  • アイドリープライド / 2021〜 リズノワ
  • SPYxFAMILY / 2022〜 アニメ入り 原作最新巻まで履修完了
  • 全知的な読者の視点から / 2022〜 韓国の漫画です。原作はWeb連載のラノベ、死ぬほど面白いので全力でおすすめします。

他、漫画とかアニメとかよく読むのでごちゃごちゃ。上にないけど消えた初恋はいいぞ

(あとめちゃくちゃBL読むし百合もすこし食べます。よろしくお願いします。)

 

スポーツ

フィギュアスケート-基本的に男女シングルを観戦、ノービスからシニアまで。最近はジュニアが熱い。ロシア女子選手についてがかなり多め、その次に日本男子。シーズンになると夜中に一人で実況ツイートしていたりする。

 

『特に好きな』推し選手(敬称略)

  • 島田高志郎
  • エリザヴェータ・トゥクタミシェワ
  • アレクサンドラ・トゥルソワ
  • ダリア・ウサチョワ
  • ソフィア・アカチエワ

 

ショーよりも試合の方が見てて楽しいのでエキシビションは見たり見なかったり。

きっかけは2006年トリノオリンピックのシーズン

【2023.11 追記】現在の世界情勢がアレなので、ロシアの選手は国際大会出られません。それでも私はロシアンスケートが好きです。

基本的に、どんな選手でもみんな応援しています。本当に。そのなかでも自分の好みのスケートをする選手を気にしているって感じです。本当にみんな素晴らしいので……!!!!よろしくお願いします。

 

その他

バレエ・オペラ・ミュージカル関連の音楽、吹奏楽、フルートとそれに関連する事物等

 

以上

発散の場

はやくも6月の半ばとなりました。雨に萌ゆる緑が風情を漂わせる季節。だというのに、いまだに自粛生活が続いておりますが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。

私は、大学の前期の授業がまるっとオンラインになり、対面授業がなくなったため、家で1人寂しく黙々と課題に取り組んでおります。さすがにきついです。

 

本当に毎日が淡々と進んでいく。確実に人と会うのは、週一回2コマだけある塾講師のアルバイトで、生徒と話すくらい。5月の末まではそんな生活がずっと続いていて、インドアな私もさすがに我慢の限界が来ていた。

私は一人暮らしをしているが、幸いにも実家は県内で近く、連休は親が迎えに来てくれたため、帰省することができた。しかし、帰省しても友人には会えないため、課題を消化しながらただひたすら映画とアニメ鑑賞に励んでいたのだ。

では帰省していたときも含めて、自粛期間中、何を観たのか。

と、こんなところだ。優先すべきは課題やゼミのレポートなので、思っていたよりも観られなかった。

実家はAKIRAとか、君の名はとか、他にも色々なアニメ映画のDVDが揃っているので、退屈はしない。さらにいえば、Amazonプライムに登録しているため、見放題にある作品はいくらでも観られる。

パプリカは、前々から観たかった作品だったので、ようやく観られたと素直に嬉しかった。観ているときは食い入っていたが、観終わったときは鳥肌が止まらなかった。ところで、私には小学生の妹がいるが、途中から彼女も私の隣でパプリカを観ていた。トラウマにならないか心配だが、観ているときも終わった後も平気な顔で話していたので、大丈夫だったのか……。

指輪物語を観たことによって、私はなぜかゲド戦記の原作小説を読みたくなってしまった。というか指輪物語を読みたいと思ったが、妹(小学生)に読んでいる途中だと言われ、驚愕しながら諦めたのだ。ファンタジーといえばトールキン指輪物語だが、それと同じくらいの傑作(であると私は思っている)なのは、ル・グウィンゲド戦記だということか。そういうつながりなのか。というわけで、この期間にゲド戦記を全巻読破した(3回目)。ちなみに、ジブリ映画のゲド戦記は観たことがない。 

ホビットも同様、トールキンの名作であるが、これも原作を読みたくなってしまった。実家に帰らないと読めないのだ。悔しい。

風の谷のナウシカは、映画そのものも、キャラクターも、アニメーションも、音楽も、そして原作の漫画も全てが好きなので、数え切れないくらい観た。去年の夏休みに、ヴィレバンでポストカード付き全巻セットのBOXを衝動買いし、寝る暇も惜しんで読んだのだが、ここに来てまた全巻読破せよとの指令が下っている。

 

そして問題のBANANA FISHである。

これは、前々から高校の友人に薦められていたが、時間がないと理由をつけて見ていなかったアニメである。女性向け漫画が原作で、ブロマンスの空気が漂っているが、果たしてその正体はドラッグとギャングとマフィアの話である。時間があるから見てみようと軽率に手を出したこと、私はかなり反省した。後悔はしていない。何しろ、最初から救いがない。光が見えない。中盤にきてさらに心をえぐる。このとき、私はまだ半分しか終わっていないことを知って絶望した。「まだ落とすのか」と。そして垣間見える幸せな未来、だがそれは決して訪れない。鑑賞を終えて最初に出た感想は、「どうして………」だった。まるで電話猫のよう。立ち直れない。ボロボロに泣いて、薦めてくれた友人との電話でマシンガンのように感想を投げつけた。とても良い作品であると同時に、立ち直れない絶望に落とされる。友人曰く、「精神的に安定している状態で」鑑賞してもらいたい。

 

どろろについては、最近観ているのだが、実は3回目の視聴である。2019年の冬と春に放送されたのだが、これもとにかく心臓を抉り取っていく。そもそも脚本が良くない(褒)。手塚治虫の原作は、ラストはほぼ打ち切りのような状態で、尻切れトンボである。その未完の作品をどうやって2クールのアニメに落とし込んでいくのか、リアルタイムで観ていた時はそこにずっと注目していた。主要キャラの過去の話もうまく織り交ぜ、ただ一つ作画が問題の回はあったものの、最後主人公が身体を全て取り戻すまでかなりうまくまとまった作品である。今、このブログを書いている時点では8話まで観ている。このアニメの一つ目の山場は5、6話で、そこを耐え抜いて一応救われた状態だが、ここからまた何度も落とされる。それを楽しみに視聴を続けていこう。

 

おそらく、この自粛生活で溜まった鬱憤を発散したいがために、絶望の淵に陥れてくるようなアニメばかり見てしまうのだろう。

好きなシリーズ小説の新刊が延期されて、クライマックスの目撃を先延ばしにされた。そのシリーズ小説も、今まさに絶望の只中にいる。はやく決着をつけてほしいが、さてどうなるか。

 

大学の友人たちと共に、お題に合わせて創作をするということにハマっている。ある人は絵を描いたり、ある人は写真を撮ったり、はたまた曲を作ったり。私は、主に文章での創作をする。

お題に合わせて創作するとは言っても、どのように料理するかは人によって全く違う。私の場合、どんなに平和そうなお題でも、どんなに幸せそうなお題でも、気づいたら暗くどんよりとした雰囲気の漂う作品が目の前に生まれている。何をどうしても、最終的に登場人物が絶望して、あるいは命を落として終わる。全てその限りではないが、大半がそうだ。

「キャラクターが勝手に動く」とはよく言ったもので、本当に私が好きで鬱小説を書いているわけではない。どう考えても奴らが勝手にその方向に進んでいるだけの話だ(ひどい言いがかり)。

しかしまあ、不思議なもので、私はただのハッピーエンドにはあまり心動かされないのである。バッドエンドしか読まない、見ないというわけではない。むしろハッピーエンドは素晴らしい。だって少なくとも主人公は幸せになれるから。

「少なくとも主人公は」

ということは、他の誰かは見えないところでバッドエンドになっているはずだ。

大団円なんてない。1人の幸せは、他の誰か1人の不幸の上に立つ。

この考え方があるから、単純なハッピーエンドは書けないのかと、最近気づいた。

メリーバッドエンドというものもある。ハッピーエンド、バッドエンドのどちらでも成り立つ終わり方。私が好きなのはこれだ。

すでに話に出てきたBANANA FISHは、ハッピーエンドではない。しかし、私はあのラストがバッドエンドであると、どうしても思えない。彼にとっては幸せな最後だが、もう1人の彼にとっては世界で一番不幸な終わり方だろう。彼がいなくなった世界で、もう1人の彼は何を思うだろうか。

どろろの何が良いかって、原作が未完ということである。2人の別れのシーンで終わり、彼の行方を知る者はいない。身体を全て取り戻すことなく、作品の幕が下りた。彼らに幸せな未来は訪れるのか。彼女はこの先どう生きていくのか。

 

あ〜〜〜〜〜こういうのが好きです。断言します。

こういうのが好きです。

厳密にいえば、バナナフィッシュは後日譚があるんですが、一応アニメだとそこで終わっているので、そういうことにしておいてください。

受け取り方を読者、視聴者に委ねる。果たしてこれはハッピーエンドなのか、それとも……と考えさせる。とても文学ですね(?)。

 

まとめると、私は単純な物語のラストを好まない、という話だ。

自粛期間でたまった鬱憤をどこかで発散したいという思いで、ほとんど勢いだけでここまで書いた。書いているうちに話の方向性が決まった。たまにはこういうのも良いだろう。

とにかく今は、1日でもはやく収束することを願って、どろろを最終話まで視聴し、次の作品に手を出したいところである。

 

 

Белочка 栗鼠

やっぱりPerfume、いつだってPerfume

Perfume 8th Tour 2020 P Cubed in Dome参戦記録

 

2020/02/16 愛知公演ナゴヤドーム2日目

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この公演は、大学の友人を誘って長野から遥々鈍行列車を乗り継いで参戦した。しかも、日帰りで。この日は開場時間が13:00、開演時間15:00という異例の早さだったから出来たことである。

私が誘った大学の友人は、Perfumeのライブはもちろん、その他アーティストのライブに行ったことがない。以前「Perfumeのライブ行ってみたい」と話していたので、ツアーが発表されてから一緒に行かないかと声をかけたところ、二つ返事で了承してくれた。初めてのライブがPerfumeで、しかもベストアルバムを提げての全国四大ドームツアー。なんて贅沢な初めてだろう。

公演の前日に、予習のためにどの曲を聴けばいいかと尋ねられたので、予習のためのリストを作成した。ご存知の通り今回のツアーの主題であるベストアルバムの収録曲は全52曲であり、その中からセットリストを予想するのはかなり難しかった。そこで私の好きな曲と一般的に知られているだろう曲、そして最近の傾向を加味して次のようなリストを作成し、友人に送った。

これでもかなり絞った方なので苦労はわかっていただけるだろうか。この中からも何曲か実際にセトリに入っていたし、終演後に「聴いた曲入ってた!」と太鼓判を押してもらえたのでうまくいったと満足している。

 

Perfumeのライブに行くのは、フェスも含めて今回が4回目だ。ファン歴に対して参戦歴が圧倒的に少ないのは、地方に在住しかつ今まで親から制限されていたという背景がある。高校までは、県外への遠征は止められていた。(2017年のアミューズフェスのみ、必死に頼み込んで幕張に参戦したが、高校卒業まで遠征はその一回のみ)

Perfumeが地元長野に初上陸したのは2018年の全国アリーナツアー、Future Popのとき。そのとき初めてPerfumeのワンマンライブをみた。受験の年だからと諦めていたのが、まさかの長野公演があると知ってすぐに行こうと決めたのだ。あのときは初めてPerfumeのワンマンを観られた感動、生まれ育った長野にPerfumeがいるということ、ツアーの初日が長野だということが嬉しすぎて興奮で記憶が曖昧である。

 

その奇跡のような日から1年と5ヶ月、私はナゴヤドームにいた。FP長野のときのような期待と高揚感を携えて。

 

Perfumeが出演するテレビを観て、ラジオを聴いて、CDを買って、ライブ映像をみて、雑誌も読んで……長いファン歴の中でずっと繰り返してきたことよりも、たった一回のライブを観た経験が何にも変えられないほど記憶に残る。それをもう一度味わいたくて、名古屋の地に降り立った。

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そして終演。

この公演の前日、2/15はあ〜ちゃんの誕生日だった。この15日の公演に参加したかったのだが、サークルの都合でできなかった。しかし、16日の公演は最高に楽しい時間となった。ライブが終わったあとの友人の顔はずっと忘れられない。Perfumeに届けてあげたいと思うほどの笑顔だった。

私が初めてPerfumeと同じ空間に立ったアミューズフェス2017、そのとき3人は28歳だった。次のFP長野ではのっちが30歳、あとの2人は29歳。次のアミューズフェス2019では3人とも30歳。そして今回のドームツアー愛知公演2日目は、3人全員が31歳になったばかり。歳を重ねるたびに輝きが増す3人の、一番輝いている時をずっと見てきた。今回の公演でも、キラキラ輝いて、眩しくて、綺麗で、かわいくて、かっこいいPerfumeを目に焼き付けた。MCも食い入るように聴いていた。

あ〜ちゃん、誕生日おめでとう。のっち、今日もイヤモニいじいじしてる。拗ねてるゆかちゃん、めっちゃかわいい。3人とも、大好きです。

とにかく、最高に幸せで、最高に楽しい時間だった。ドームツアー初参戦の興奮で、内容を半分ほどしか覚えていないのが残念でしかたない。

でも、本当に何にも変えられないくらい大切な時間だった。

 

そして

 

久しぶり、また会えたね

 

一曲目が始まったとき、真っ先に心に浮かんできた言葉だ。

 

2020/02/25 東京公演東京ドーム1日目

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あの最高に楽しい日から9日。待ち望んでいた東京公演の日である。しかし、この公演の数日前から、不穏な雲が立ち込めていた。

新型コロナウィルスの流行である。

中国で発生したこの感染症は、隣国の日本でも猛威を奮っている。ただでさえ風邪、インフルエンザ、感染性胃腸炎(ノロウィルス)などの感染症が流行る時期に新型のウィルスの流行が発生したとなれば、世間からの風当たりもタダでは済まない。案の定、開催の数日前から問い合わせが後をたたなかったようで、公式サイトやTwitterには感染症拡大防止のための協力を要請するお知らせがされた。

私の中には「行かない」という選択肢は存在しなかったので、マスクと清潔なハンドタオル、ポケットティッシュ、ゴミ袋など、いつもの旅行にも持っていくが、今絶対に必要だろうというものを中心に念入りに準備を進めた。母親からも心配のメッセージが届き、「マスクを多めに持っていく」「手洗いうがいはいつも以上に」「電車で、吊革や手すりに触らない」などなど、かなり念には念を入れ対策をした。

友人からも「気をつけて」と言われながら、約8ヶ月ぶりの東京へ出発した。

 

初めての東京への一人旅。まず電車に乗り慣れていないし、人も多くて歩きづらい。加えてこのご時世、ただ歩いているだけなのに謎の緊張感に溢れていた。

 

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東京ドームに来るのは、2017年に鋼の錬金術師展でドームシティを訪れて以来、2年半ぶり3回目。しかも今回、到着時は1人だけで、今までとは違う高揚感があった。

感染症の影響で人が多くないかもしれないと思っていたが、予想に反してたくさんのファンが詰めかけていた。別のイベント等もあるだろうが、平日の昼間にこれだけの人が、Perfumeのライブのために集まっている。こんなにも、私と同じ気持ちで会場に来ている人たちがいる。そのことにも胸を躍らせた。

そして、この日は初めてTwitterのフォロワーと一緒に「連番」でライブに臨んだ日でもある。

初対面の人と一緒にライブを観るなんて、これこそオタクの世界でしかあり得ないこと。同じアーティストを好きで、深いところまで語り合える「仲間」と同じ時間を共有できたことも、とても嬉しいことだ。

 

私は、この日を待ち望んでいたとともに、ひどく心配していた。度重なる問い合わせがあったのだろうと推測される公式からの「お知らせ」。そのツイートへの反応は、スタッフやメンバーの心を傷つけてしまうものも少なくなかった。だからこそ、私はいちファンとして、チームPerfumeのありったけの思いを受け取るつもりでライブに臨んだ。

心配されていた空席は、多少存在したが意外にも目立たなかった。まずそれに安心した。

 

最初のMCで、あ〜ちゃんが言った、「来てくれてありがとう」に全てが込められているように感じた。雨が降っただけでもお客さんが少なくなるんじゃないかと心配していたのだから、今回の騒動は本当に本当に気が気でないくらい心配しただろう。その思いに応えるように湧き起こった、会場からの大きく長い拍手が、とても暖かかった。

 

最後のMC、のっちが「毎秒2人のことを好きになる」と、涙目で言っていた。その言葉を聞いて、あ〜ちゃんかしゆかも目に涙を浮かべていた。

「3人で同時に結婚しようね!とか言ってた18歳の私が、まだいける?まだいけるぞ?と、気づいたら31になってた」「歌手は若さが一番で、華のあるうちにやめるイメージだったけど、でも、Perfumeって最高なんよ」と素敵な笑顔で伝えてくれたあ〜ちゃん

この3人の思いを受け止めに、私は東京ドームに来たんだ。あの瞬間を、Perfumeと、たくさんのファンと一緒に共有できて、私は本当に幸せ者だと、強く思った。

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翌日の出来事はもう皆さんご存知だろう。開演前のグッズ販売に並んで、帰る前に少しでも会場の空気感を堪能しておこうとした私も、参戦予定だった人たちと同じくらいのショックとダメージを受けた。

幸い、グッズは販売終了前に購入することができた。しかし、このショックはどうしようもない。衝動に突き動かされて、1人観覧車に乗った。公演の記念として観覧車の中でベストアルバム「P Cubed」を聴ける仕様になっており、時間の許す限りアルバムの中でも特別好きな4曲を聴いた。

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観覧車から撮った写真である。中止の発表直後の会場、まだたくさんのファンが集まっていた。

 

今回中止となった公演に参戦予定だった方には先に謝っておこう。私は、中止となる前の日の公演を観られて、すごく良かったと思っている。あれが今回のツアーの最後となってしまったのは残念でしかたない。でも、1日だけでも、3人が東京ドームのステージに立つことができて、私たちはそれを観ることができて、世界でいちばんの幸せ者だと思う。

Perfumeありがとう。

Perfumeのファンで良かった。これからも、Perfumeが続く限りついていく。

 

開催されなかった日の分の熱は、次にとっておこう。きっとまたすぐPerfumeに会えるはずである。その日まで、この状況が少しでも良くなるように、事態が収束することを願って待ち続けよう。

3人と、スタッフと、ファンと。

チームPerfumeも待ち望んでいるその日まで。

 

Белочка (栗鼠)

私の、私自身の話

誰にだって、秘密の一つ二つ、あるだろう。人には言えないこと、自分の中に留めておきたいこと。無論、私にもある。

秘密というよりは、悩みといったほうが近いかもしれない。

セクシャルマイノリティと言われる人々がいる。セクシャリティが「普通」とは違う人々。ただ昨今は認知されてきているし、その「普通」が変わってきてるのだろうと思う。

 

じゃあ、「普通」ってなんだ?「普通」のセクシャリティって、一体何?

大抵は異性(同性)を恋愛対象として好きになるってことなんだろう、一般的には。

 

端的に言おう。私は、「おそらくA-sexualまたはA-romantic」だと自認している。つまり、他者に対して恋愛感情を抱かないセクシャリティである。こういうと、「冷たい人」だとか、「感情の乏しい人」と思われるかもしれないが、それは全くの誤解である。私だって人間だし、喜怒哀楽その他の感情ほぼ全て持ち合わせている。

愛情だってわかる。家族愛、兄弟愛、友愛、ペットの猫ちゃんへの多大なる愛情。全部、全部私の中にある。ただ一つ、恋愛感情を除いては、全て抱くことのできる感情だ。

 

恋愛感情がわからない。

知らないのではなくて、解らない。これが、私の「普通」であり、これが、私のセクシャリティ、私の大切な個性である。

べつに気を使って欲しいわけじゃない。寄り添って欲しいわけでもない。理解したくなければしたくなくても良い。

知っていてくれれば、それで十分なのだ。

 

今回はここで締める。

 

読んでくれて、ありがとう。

 

Белочка(栗鼠)